昨日のことですが、交通事故の案件で尋問をしました。尋問とは、裁判で争点となっている事実に深く関わる当事者や第三者を法廷に連れて、代理人と裁判所から話を聞く手続のことで、証拠調べとも呼ばれています。刑事事件などでは、よくTVのドラマなどでもお目に掛かれる光景ではないでしょうか。
尋問は、こちら側から質問する主尋問、相手方から質問を受ける反対尋問、裁判官が直接質問をする補充尋問があります。主尋問は、通常味方になってくれる人に対して行うものですので、事前に打ち合わせやシミュレーションができますが、相手側から行われる反対尋問や裁判所による補充尋問についてはどのような質問が来るか詳しくは想定できないので証言者(供述者)にとっては大きなプレッシャーになります。
過去には医療事件などでドクターや看護師さん、患者さんを尋問したこともありますが、どなたも法廷という独特の雰囲気の中では緊張するもの。 しかし、結局は自分の体験した事実を記憶通りに述べるほかはないのですから、せめて主尋問で余計な苦労を与えないよう質問のプランや打ち合わせでは気を使います。
<増井>